変数の取り扱い方法

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変数について

プログラムの中ではいろいろな値を使います。例えば足し算する時は足される二つの数とその答えはそれぞれ値になります。この答えの値をあとで利用したい場合にはこの値に名前をつける必要があります。この名前付きの値のことを変数と呼びます。英語ではvariableといい「変化しうる(もの)」という意味です。

変数の宣言

変数を使うにはまず変数を使う旨の宣言をします。そのとき「型」と呼ばれる値の種類と変数の名前が指定されます。

int answer;

上の例は整数を表すintという型と変数名answerをしていしています。最後のセミコロンは文末を表します。すごく丁寧に和訳してみましょう。

ここで私は整数を扱うint型の変数を使うことを宣言します。その変数はanswerと名付けます。今後この宣言が有効な範囲内でanswerという名前の変数を扱うことはできませんので予めご了承ください。

「有効な範囲内で」あたりが気になると思います。ただこの有効な範囲というだけで説明がとても長くなるので後にします。

変数への値の代入

次にこの変数に値を代入してみましょう。値の代入には=を使います。右側で計算したものが左側に入ります。

answer = 1 + 1;

これも和訳します。

先ほど宣言した変数answerに1+1の計算結果を代入します。今後別の代入がされない限り変数answerの値が変わることはありません。

この文章は最初の宣言があって初めて使えます。宣言なしでいきなりこの一文だけ書くことはできません。Javaは宣言されていない変数を認識しないのでコンパイルはできません。

また宣言と代入を一度にやる方法もあります。

int answer = 1 + 1;

参照しながらの代入

値の入った変数に再度代入したい場合は

answer = 2 + 2;

などとやれば良いですが一度代入したanswerの値を利用したい場合、例えば現在のanswerの値にさらに2を足すはどうすれば良いでしょうか?

以下をみてください。

answer = answer + 2;

数学を少しでも知っていると違和感を持つことでしょう。等式は左辺と右辺の値が等しくなければいけないからです。

でもJavaでの=は等式ではなく代入です。なので和訳すると以下のようになります。

今変数answerに入っている値に2を足す計算をします。そしてその計算結果は変数answerに代入するのでこれまでのanswerの値とは変わってしまいますのでご注意ください。

ただし変数を宣言しただけで代入が行われていないと変数の値を利用できないのでコンパイルをしようとするとエラーになります。

便利な記述方法

またJavaの記法でこの記述は以下のように省略できます。

answer += 2;

意味はまったく同じです。

また1を足す場合は変数の横に++をつけるだけで同じ意味になります。この記号はインクリメント演算子(increment operator)と呼ばれます。以下の3つの記述はまったく同じ意味になります。

answer = answer + 1;
answer += 1;
answer++;

同じように1を引く場合も同じように書くことができます。

answer = answer - 1;
answer -= 1;
answer--;

細かいようですがこの–の記号はデクリメント演算子(decrement operator)という別の名前で呼ばれます。incrementは「増大」「漸増」の意味で、decrementは「減少」「漸減」の意味です。

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