コンピューターと音楽と外国語

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学業を終えて社会人になった、何か学びたい、でも何を学んで良いかわからない、そのような時には外国語を学ぶことを考えてみてください。外国語を学ぶ最大のメリットは「自分は知らない」と素直に言えるようになることです。

私がそうでした。なんとなく浅く広く色々知るようになるとなんとなく色々な話題にもついていけるようになって周囲から「色々なことを知っているね」と言われるようになるとますます「知らない」と言えなくなっていきました。「知らない」と認めることによって学ぶ機会が本当はあったはずなのにそれを失ってしまったという後悔がありました。

英語も高校程度のことはわかっていたので日本で生活している限りは苦労したことがありませんでした。日常生活ではほとんど英語は使わないものです。ところが外国に行った時に自分は「なんと多くのことを知らないのか、また知っていることでもなんと少ししか話すことができないのか」と大変驚きました。

まあ当然と言えば当然なのです。でも私にとっては人の言っていることがわからない、自分のことを人に伝えられないというのは大変なストレスでした。なにせそれまで「色々なことを知っているね」と言われていたのですから。しかし人は適応するものです。時間が経つにつれてものを知らないし、うまく人にものを伝えられない自分にだんだん慣れていきました。皮肉なことに英語が少しずつ上達したのはそんな頃だったのではないかと思います。

「汝自身を知れ」と古代ギリシアの神殿の入り口に書かれていたそうですがこの前提に「人は自分のことを知らない」ということがあるのでしょう。「知らない」を知っていれば人は知ることができる、「知らない」を知らなければ人は知ることはできない。このように考えると外国語に触れることは自分にとても良い経験でした。

このようなことから私は新しいことを学ぶときに外国語に接する感覚を持つと良いことを知りました。知ったかぶりをしない、自分が知らないところを認める、という作業は学ぶ時にとても重要です。わからない用語や単語、概念を理解するのに労力を惜しまないことです。

このブログではコンピュータのことと音楽のことを中心に書くつもりです。

外国語体験の後に学んだコンピュータ言語Javaは比較的難なく習得することができました。知らないことを知っているのでそれを丁寧に調べて理解するように努めたからです。一方外国語体験の前に学んだ音楽はなんとなく知ったかぶりの蓄積になっていてなにを知っていて何を知らないのか未だに整理がつかない状況です。

ブログに書くことによって自分の「知っているのか知らないのかがわからないこと」を少しずつ整理していきたいと思います。

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