タンゴ:Tomo y obligo

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1931年の作品です。作詞はManuel Romero、作曲はCarlos Gardelです。映画Luces de Buenos AiresのためにGardel自身の歌で録音されています。なにかあったのかはよくわかりませんが失恋して酒に溺れる男の人の歌です。

Tomo y obligo, mándese un trago
僕は飲んでいる そして君もいっぱい飲んでくれないか

que hoy necesito el recuerdo matar.
というのも今日は記憶を取り払う必要があるんだ

Sin un amigo lejos del pago
友も持たず 田舎からは遠く

quiero en su pecho mi pena volcar.
君の胸に僕の苦しみを注ぎ込みたいんだ。

Beba conmigo, y si se empaña
僕と一緒に飲んでくれ、そしてもし霞むようなら

de vez en cuando mi voz al cantar,
時折 僕ののたまう声が霞むようなら、

no es que la llore porque me engaña,
それは僕を騙したからといって彼女のことを泣いているのではないんだ

¡Yo sé que un hombre no debe llorar!
男が泣くものではないことくらい俺は知っているよ!

Si los pastos conversaran, esa pampa le diría
もしこの草原が話せるのなら、このパンパは言うだろう

de qué modo la quería, con qué fiebre la adoré…
どのくらい彼女のことを愛していたか、どれほどの熱をもって彼女を慕っていたか

Cuántas veces de rodillas, tembloroso, yo me he hincado
何回私は、震えながら、ひざまづいたことか

bajo el árbol deshojado donde un día la besé…
葉の落ちたあの木の下で ある日僕が彼女にキスをしたあの木の下で

Y hoy al verla envilecida y a otros brazos entregada
そして今彼女を見て、価値を失い他の男の腕に抱かれる彼女を見て

fue pa mí una puñalada y de celos me cegué…
僕は自分に刺し傷を認めた そして嫉妬で目が見えなくなっていた

Y, le juro, todavía no consigo convencerme
そして君に証言する、未だに自分を克服していないことを

como pude contenerme y ahí no más no la maté.
どのようにして僕は自分を抑えられたのだろう 僕は彼女をあの時殺さなかったのだ

Tomo y obligo, mándese un trago…
僕は飲んでいる そして君もいっぱい飲んでくれないか

De las mujeres mejor no hay que hablar…
女たちについては今は話さない方がいい

todas, amigo, dan muy mal pago
女たちみんなは、友よ、悪い仕打ちをするものだ

y hoy mi experiencia lo puede afirmar…
そして今日僕の体験がそれを断言するよ

Siga un consejo: no se enamore
忠告に従うんだ、恋に落ちてはいけない

Y si una vuelta le toca hocicar,
そしてもしそんな機会に出会ってしまったら

fuerza, canejo, sufra y no llore
乗り切るんだ、こんなもの、苦しんでも泣くな

¡Que un hombre macho no debe llorar!…
本当の男は泣くべきではないんだ!

pago — 農場、田舎、(転じて)故郷
pampa — パンパ、南米アマゾン側以南の平野の一般名称
canejo — (主に女性に対する)罵倒語

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コメント

  1. shaw より:

    初めてコメントします。
     ギターアンサンブルでタンゴを演奏している爺さんバンドのメンバーです。
    私は楽器はギタロン(ご存じでしょうか、メキシコのマリアッチの低音楽器でギターの1オクターブ下の音が出ます)を演奏しているのですが声が良いもので歌を歌う役目も割り当てられております。
     この度、Tomo y boligoを歌うことになってネットで探していたらあなたのサイトに出会いました。
     スペイン語につけられた訳詞は歌詞としては完成されていないのでしょうが、歌の雰囲気がとてもよくわかる訳でした。
     この雰囲気で歌わせていただきたいと思っております。投稿が2017年だったのでもうTangoの世界からは足を洗われたのかと危惧いたしておりますが、新しい歌の訳詞が投稿されることを期待しております。
    名前欄に記載しておりますのはハンドルshaw(ショー)です。バーナード・ショウのショウです。
     多彩な才能をネットで展開されているのを拝見してただただ驚くばかりですが、Tango もお忘れなくUPしてください。

    失礼いたします。

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