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JavaとMIDI:バッハ・チェロ組曲の一部(1)

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ここまでMIDIで演奏するJavaのツールを作ってきたので何か演奏したいと思います。バッハのチェロ組曲はチェロのソロ演奏なので一つのトラックの編集で実現できます。この一部をプログラムします。

チェロについて

チェロはバイオリンの仲間でバイオリンより低音域を演奏するため大型に作られています。演奏はバイオリンとは違い縦に置いて演奏します。

Cello parts.png
GFDL, Link

調弦は低い方、つまり弦の太い向かって左側からC、G、D、AとなっていてMIDI番号では36、43、50、57に相当します。このことからわかるように基本的なポジションではMIDI番号の36から42まではC線、43から49まではG線、50から56までをD線、57以上がA線を使うことになります。また高いポジションで演奏していても指で押さえなくてもよい36、43、50、57の音は各線のオープンで演奏することがあります。右手で弦を押さえることによって(または押さえないことによって)音の高さを決め左手で弓を使って音を出します。

弓はチェロ専用のものがありますが構造はバイオリンと同じです。弓で弦をこするようにして演奏するため減衰しない持続音をだすことができます。また弓を動かす速さによって音質を変えることができますし右手の指の位置を微妙に動かすことによってビブラートをかけることができます。ビブラートはバロックではあまり使われません。

バッハの無伴奏チェロ組曲

バッハの無伴奏チェロ組曲はチェロの独奏のための曲集で第1番から第6番までの組曲があり各組曲は6曲で構成されています。一つの組曲の演奏時間はおよそ20分前後です。

今回は第1番の1曲目前奏曲をプログラムします。とはいえサンプルなので最初の4小節のみです。演奏している様子をまずは見たいと思います。

最初は8音で一つのフレーズになっていて弓の方向も8音ごとに変えていることがわかります。実際の譜面を見てます。

16分音符の連続で8音の同じフレーズが1小節に二つ入っています。ただし4小節目だけ最後の音が一つ下がっています。これは5小節目につなげるための経過音です。

次回は実際にこれをもとにコードを書きます。

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